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メルカリでハンドメイド販売は禁止!?真実と対策について

インターネット・通信

メルカリでハンドメイド販売が禁止になった」という噂を聞いて、不安を感じているクリエイターの方も多いのではないでしょうか?

結論から言うと、メルカリでハンドメイド販売は原則として禁止されていません。しかし、特定の手法やルール違反が原因で、出品が禁止されたり、アカウントが停止されるケースがあるため、このような誤解が生まれています。

この記事では、メルカリにおけるハンドメイド販売の真実と、安心して販売を続けるための具体的な対策について、メルカリの現行ルールを元に徹底解説します。

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メルカリにおけるハンドメイド販売の現状

現行のルールと規制

メルカリは、個人間の不用品の売買を主な目的としていますが、個人が趣味の範囲で制作したハンドメイド作品を出品することは認められています。これは、作品を通して個人の「創作の喜び」を共有し、対価を得るという健全な文化をメルカリが支持しているためです。

ただし、以下の行為はメルカリの利用規約およびガイドラインで厳しく規制されており、違反すると出品削除や利用制限の対象となります。これらの規制は、ユーザーの安全と公正な取引環境を守るために設けられています。

  1. 法令に違反する商品の出品(例:ワシントン条約に抵触する素材、薬機法上の許可がない自作の化粧品や石鹸、特定の医療機器と誤解される可能性のある商品)。特に、肌に触れる商品や食品類は、事前に各自治体の保健所等で許認可の要否を確認することが必須です。
  2. 偽ブランド品、模倣品の出品。オリジナルのデザインであっても、誰もが知る有名ブランドと誤認させるようなロゴ、形状、パターンを使用することは、商標権や不正競争防止法に抵触します。
  3. 著作権、商標権などの知的財産権を侵害する商品の出品。これはハンドメイド販売で最も多い違反事例であり、後続のセクションで詳細に解説します。
  4. 大量生産品や転売目的の出品(商用利用と見なされる場合)。メルカリの個人アカウントは、あくまで「不用品や趣味の範囲」という前提があります。継続的かつ反復的な大量出品や、在庫を抱えての販売は、商業活動と判断される可能性が高まります。

特に、著作権侵害については誤解が多く、後ほど詳しく解説します。

メルカリショップの役割とは

メルカリには、個人間取引の「メルカリ」とは別に、事業者向けの「メルカリShops(メルカリショップ)」があります。

  • メルカリ(個人): 不用品や趣味の範囲での少量の販売。商品の在庫管理機能などは簡素で、個人同士のコミュニケーションが中心となります。
  • メルカリShops(事業者): 在庫を抱えての販売、大量生産品の販売、継続的な商業活動。事業者向けの機能(在庫連携、CSVによる一括出品、BtoB取引対応など)が充実しており、ビジネスとしての販売に適しています。

ハンドメイド作家として、販売規模が拡大し、事業として継続的な収益を得るようになった場合、メルカリShopsへの移行が強く推奨されます。個人アカウントで「プロ並みの出品数」や「大量の仕入れ」が確認された場合、メルカリ側から「営利目的の利用」と判断され、指導が入る可能性があるため注意が必要です。メルカリShopsへ移行することで、胸を張ってビジネスとして販売でき、よりプロフェッショナルな顧客対応が可能になります。

せどりとの違いとハンドメイドの位置づけ

せどり」(転売・仕入れ販売)とハンドメイド販売の大きな違いは、商品の付加価値がどこにあるか、そして出品者自身の労力と創造性が介在しているかという点です。

  • せどり: 既存の商品を安く仕入れ、利益を上乗せして販売する(仕入れ流通に価値がある)。出品者の創造的な行為は介入しません。
  • ハンドメイド: 原材料から作家自身が手を加えて新しい価値を生み出す(制作オリジナリティに価値がある)。

ハンドメイド作品は「自分で制作したオリジナル作品」として位置づけられるため、単なる転売禁止の規制には当たりません。しかし、販売が事業規模に達すると、前述の通り「商業活動」として見なされる可能性がある点は共通しています。特に、個人アカウントで「既製品をリメイクしただけのもの」を大量販売する場合など、付加価値が低いと判断されると、転売行為に近いと見なされ注意を受けるリスクが高まります。

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ハンドメイド販売が禁止されるケース

メルカリ ハンドメイド禁止の噂が広がる最大の原因は、「著作権・商標権侵害」、そして「商業活動とみなされた際の法令遵守の不足」です。

著作権侵害のリスクと事例

ハンドメイド販売において最も危険で、かつ禁止の対象になりやすいのが、知的財産権の侵害です。これは、知らず知らずのうちに他者の権利を侵害してしまうリスクが非常に高いためです。

侵害となる具体的な事例

違反の対象となる権利

深刻度と対策

キャラクター生地、ブランドロゴ、アニメの絵柄を無許可で使用した作品の制作・販売

著作権、商標権

最も深刻。特に人気キャラクターは権利者が常に監視しており、即座に出品削除・アカウント停止に繋がります。

有名ブランドのデザインや形状をそっくりそのまま模倣した作品の制作・販売

商標権、意匠権、不正競争防止法

訴訟リスクあり。「似ているがロゴはないから大丈夫」という考えは危険です。

有料で販売されている市販の型紙やレシピを無断で複製・利用した作品の販売

著作権

型紙自体に著作権が発生します。販売前に型紙の「商用利用可否」を必ず確認する必要があります。

パロディやオマージュと称して、既存の作品に酷似したデザインを制作・販売

著作権、不正競争防止法

パロディも法的には著作権侵害と判断される可能性が高いです。完全なオリジナル以外はリスクが高いと認識すべきです。

「個人的に楽しむ目的」での利用は著作権の例外規定(私的複製)に含まれますが、「販売」して対価を得る行為は完全に営利目的となり、原則として権利者の許諾が必要です。また、世間でよく言われる「キャラクター生地を使った二次創作は黙認されている」といった話は、法的には何の根拠もありません。権利者が訴えを起こせば、高額な賠償責任を負う可能性があります。

事業者としての登録と必要な許可

メルカリでの販売活動が継続的かつ大規模になり、年間の所得(売上から経費を引いた利益)が一定額を超えた場合、税法上の「事業所得」または「雑所得」として確定申告が必要です。

項目

詳細

懸念されるリスク

税務上の登録

所得が年間20万円(給与所得者の場合)を超えた場合、確定申告が必要。専業の場合、事業規模によって開業届の提出(任意だが推奨)を検討。

申告漏れによる追徴課税

特定の許認可

食品(菓子、パン、ジャムなど)、化粧品(石鹸、バスボムなど)、薬事法関連、特定の危険物などをハンドメイドで販売する場合、各法律に基づいた営業許可や資格が必須。

法令違反による罰則や行政指導

これらの許認可がない状態で販売を行った場合、メルカリのルール以前に法令違反となり、当然ながら出品禁止やアカウント停止の対象となります。特に、食品や化粧品は、衛生管理や成分表示に関する厳格な基準があるため、販売を検討する際はまず地域の役所に相談することが重要です。

個人アカウントと商用アカウントの違い

メルカリでは、個人アカウントでの大量出品や、販売を目的とした仕入れ(ハンドメイドの場合は原材料の大量購入)が継続的に確認されると、商用アカウント(メルカリShops)への移行を求められることがあります。

この線引きは明確ではありませんが、以下の要素が複合的に判断されます。

  1. 出品頻度と量: 常に数百点の商品を出品している、あるいは毎日大量に出品している。
  2. 在庫の有無: 同じ商品を何度も、安定して販売している。
  3. 仕入れの規模: ハンドメイドであっても、プロの業者から大量に仕入れた資材を出品していることを疑われる場合。

個人アカウントを維持したい場合は、販売規模を抑え、「不用品の販売」というメルカリの原則から逸脱しない範囲での活動が賢明です。営利目的での利用が疑われた場合、事務局からのヒアリングや警告が入ることを覚えておきましょう。警告を無視し続けると、最終的にアカウント停止につながります。

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対策と判断基準

メルカリ ハンドメイド禁止のリスクを避け、作家活動を継続的に行うために、販売者は常に以下の対策を意識する必要があります。

作品制作時の注意点

  1. 完全なオリジナル性: 権利侵害を避けるためには、既存のキャラクター、ブランドロゴ、デザインパターンを一切使用しないことが最善です。デザインのアイデアは、自然、幾何学模様、抽象的なコンセプトなど、権利侵害のリスクがないものから着想を得るようにしましょう。
  2. 市販型紙の利用規約確認: 型紙やレシピを購入した際は、必ず「商用利用不可」「販売不可」などの注意書きがないか確認し、規約を遵守しましょう。もし規約が不明な場合は、必ず型紙の作者や販売元に直接問い合わせて確認する責任があります。
  3. 生地・素材の確認: キャラクターやブランド柄の生地を使用して作品を作る場合、その生地自体が「個人で楽しむ範囲での使用」のみを許可しているケースが多いです。販売する際は、無地のものや、権利者から商用利用が許可されている(ライセンスフリー)ものを選びましょう。また、万が一トラブルになった場合に備えて、デザインが完全にオリジナルである証拠(制作時のスケッチ、アイデア出しの記録、完成写真の日付など)を保管しておくことも重要です。

オーダー販売の可能性とポイント

メルカリでのオーダー販売自体は可能ですが、トラブルや禁止行為に繋がりやすいため、慎重に行う必要があります。

  • 禁止行為: オーダー受注を名目に、メルカリ外の決済や連絡手段へ誘導する行為は禁止されています。LINEやメールアドレスでのやり取りを求めたり、指定口座への振り込みを促す行為は、規約違反として即座にアカウント停止の対象となります。
  • 対策: オーダー専用の「確認用ページ」を作成し、メルカリのコメント欄で詳細を決定後、最終的な価格と納期、デザインを明記した上で、合意した価格で正式な出品ページを作成して購入手続きを完了させましょう。全ての取引の流れと金銭のやり取りをメルカリ内で完結させることが必須です。また、オーダー品のキャンセルや返品に関するルールも、事前にプロフィールや商品説明で明確に提示しておくことが、トラブル防止に繋がります。

継続的な活動を支えるための移行策

ハンドメイド販売をビジネスとして本格化させたいのであれば、個人アカウントの限界に到達する前に、早めに以下の移行策を検討しましょう。

  • メルカリShopsへの移行: 事業者としての販売に特化し、在庫管理や大量販売に適しています。販売実績が個人アカウントから引き継がれるわけではありませんが、信頼性のある法人としての活動が可能になります。
  • 他プラットフォームの活用: minneCreemaなど、ハンドメイド専門のマーケットプレイスは、ハンドメイド作品を求める顧客層が厚く、規約もハンドメイド販売に特化しています。メルカリよりも販売手数料は高い場合がありますが、作家としてのブランディングがしやすいというメリットがあります。
  • 自社ECサイトの構築: 独自ドメインのECサイト(BASESTORESなど)を持つことで、プラットフォームの規約変更や手数料に左右されない、安定した活動基盤を構築できます。ただし、集客(マーケティング)は全て自分で行う必要があるため、難易度は最も高いと言えます。
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今後のメルカリとハンドメイド市場の展望

SNSを活用した販促の可能性

現在、多くの人気ハンドメイド作家は、販売プラットフォーム(メルカリ、minneなど)とSNSInstagram, X, TikTokなど)を連携させています。これは、SNSが集客とブランディング、メルカリが決済と発送を担うという役割分担です。

SNSは、作品の制作過程や、作家自身の世界観を伝える場として最適です。特に動画コンテンツ(リール、TikTokなど)は、静止画よりも作品の魅力や質感、サイズ感を伝えやすく、高い集客効果が期待できます。フォロワーが増えることで、販売開始と同時に作品が売れる仕組み(即完売)を作り出すことが可能になり、メルカリ内の検索順位だけに頼らない販促戦略が実現します。

安心して販売を続けるための戦略

長期的に安心して販売を続けるためには、「ルール遵守」と「差別化」が鍵となります。

  1. ルール遵守の徹底: 常にメルカリの最新ガイドラインと、著作権・商標権などの法令を確認し、最新の情報にアップデートしましょう。疑問点は、必ず事務局や専門家に問い合わせる癖をつけることが重要です。
  2. オリジナル性の追求: 誰も作っていない独自のコンセプトやデザインを追求し、模倣リスクから完全に逃れることが、最も確実な防御策です。例えば、「特定の素材に特化する」「ニッチなターゲット層に合わせた機能性を追求する」など、自分だけの強みを見つけましょう。
  3. 付加価値の提供: 丁寧な梱包、迅速な発送、心を込めたメッセージなど、単なる商品だけでなく「体験」を販売する意識を持つことが、リピーターの獲得に繋がります。これにより、プラットフォームのアルゴリズム変更などに左右されにくい、強固な顧客基盤を構築できます。

新規規制改定の予測とその影響

今後、メルカリを含むフリマアプリ全体で、商用利用に対する規制はより厳しくなると予測されます。これは、グローバルなeコマースの動向や、消費者保護の観点から必然の流れです。

  • 商業活動の定義の明確化: 「大量出品」「継続的な利益」の基準がより細かく規定される可能性があります。特に、個人事業主か否かを識別するための制度が導入されるかもしれません。
  • 税務当局との連携強化: 一定額以上の売上があるアカウントの情報が、税務当局と連携される仕組みが強化される可能性があります(特に海外の事例を踏まえて)。これは、作家が適切な納税を行うための透明性を高める措置であり、個人で活動する作家も会計管理の必要性が増します。

これらの変化に対応するためにも、作家は「いつかは事業化する」という意識を持ち、収支を明確にし、個人取引と商業活動の線引きを準備しておくことが重要です。会計ソフトの導入や、税理士への相談も視野に入れるべきでしょう。

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今後の対策

売れるハンドメイド作品の条件

禁止を避けるだけでなく、「売れる」作家になるために、以下の条件を意識しましょう。

  1. 高品質と丁寧さ: 商品写真や説明文だけでなく、実物を見て感動してもらえるような高いクオリティを維持する。特に、縫製の正確性や金具の耐久性など、プロとして恥ずかしくない品質を確保することが、信頼に繋がります。
  2. 明確なニーズ: ターゲット(どんな人が、どんな時に使うか)を明確にし、そのニーズを満たすデザインや機能性を提供する。「誰にでも使える」商品ではなく、「特定の誰か」の悩みを解決する商品の方が、熱狂的なファンを作りやすい傾向があります。
  3. 世界観の統一: プロフィール、出品画像、梱包材まで一貫した世界観で統一し、ブランドとしての信頼感を築く。統一感は、お客様にとってその商品を見つけやすく、覚えやすくする効果があります。

禁止を避けるためのチェックリスト

出品する前に、以下の項目を必ずチェックしましょう。このチェックリストをクリアできない場合は、出品を見送るか、メルカリShopsへの移行を検討すべきです。

チェック項目

Yes/No

対策(Noの場合)

著作権・商標権を侵害していないか?(キャラクター、ブランドロゴ、市販型紙の無断利用はないか)

デザインを完全にオリジナルに変更する

法令に基づく許認可が必要な商品ではないか?(食品、化粧品、特定の機器など)

行政機関に相談し、必要な許可を取得する

メルカリ外の連絡先や決済方法に誘導していないか?

全てのやり取りと決済をメルカリ内で完結させる

不用品の販売の範囲を超えた、継続的かつ大規模な商業活動になっていないか?

メルカリShopsへの移行、または出品量を調整する。

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まとめ

メルカリでハンドメイド販売は禁止ではありません。しかし、著作権・商標権の侵害商業利用の度合いが、アカウント停止につながる主要なリスクです。

安心してクリエイティブな活動を続けるために、完全なオリジナル作品の制作を心がけ、販売規模が拡大したらメルカリShops他の専用プラットフォームへの移行を検討しましょう。ルールを正しく理解し、賢くメルカリを活用することで、あなたのハンドメイド作品は多くの人に届くはずです。