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【ネタバレ注意】『ズートピア2』隠されたオマージュ80選!ディズニー&名作映画ネタを徹底解説

公開から話題沸騰のディズニー・アニメーション最新作『ズートピア2』。 警察官になったキツネのニックと、ウサギのジュディが、ズートピアの歴史に隠された巨大な謎を追う本作には、制作陣が「800のアイデアから厳選した」と語るほど、膨大なオマージュ(イースターエッグ)が隠されています。

この記事では、あなたが気づいた『レミー』『ラプンツェル』『アナ雪』はもちろん、ご質問にあった『ピーター・パン』を含め、制作陣が公言したものから、ファンが発見した小ネタまで、知られざるオマージュの全てを徹底解説します!

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  1. 制作陣が公言!『ズートピア2』に仕掛けられた「公式オマージュ」3選
    1. 『シャイニング』:恐怖と笑いの巨大雪迷路(テーマ曲も使用)
    2. 『レミーのおいしいレストラン』:ガラ会場のキッチンで再登場したネズミのシェフ
    3. 『塔の上のラプンツェル』:ニックが振るう「あの音」のフライパン攻撃
  2. ファンが特に知りたい!ご質問のオマージュを徹底解説
    1. 『ピーター・パン』:マーシュマーケットに隠された「フック船長」の看板
    2. 『アナと雪の女王』:毒に侵されたジュディの姿と、ニブルズの「ノックリズム」
    3. 『わんわん物語』:ジュディとニックを彩る名曲「ベッラ・ノッテ」
  3. 重厚なテーマを彩る「名作映画・ドラマ」へのオマージュ
    1. 『羊たちの沈黙』:ベルウェザーの監獄訪問シーン
    2. 『シュガー・ラッシュ』:悪役の集会を彷彿とさせる「パートナーシップ・セラピー」
    3. 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』:まさかのアライグマのコックネタ
  4. 隅々まで探せ!動物たちに込められた「ディズニー作品」のイースターエッグ
    1. 『リトル・マーメイド』&『ファインディング・ニモ』:水辺のエリアに登場する看板たち
    2. 『美女と野獣』:監督公言の黄色のドレスとガストンをオマージュした落下シーン
    3. 『ライオン・キング』:虫を食べるシーンとピューバートの悲しい運命
  5. 物語の背景・演出に隠されたその他のオマージュ
    1. 舞台設定系(『アラジン』のツンドラ・デザートや『ベイマックス』の廃工場)
    2. キャラクター・小道具系(『カーズ』の車突入、『ビアンカの大冒険』の沼地の船)
    3. 演出・構図系(『ラマになった王様』の崖吊りシーン、『ノートルダムの鐘』の潜入)
  6. まとめ:なぜ『ズートピア2』にはこれほど多くのオマージュが隠されているのか

制作陣が公言!『ズートピア2』に仕掛けられた「公式オマージュ」3選

まずは、監督や制作陣がインタビューで意図的に仕掛けたことを明かしている、特に重要な3つのオマージュシーンを見ていきましょう。これらのシーンは、単なる小ネタに留まらず、映画のトーンやキャラクターの感情を補強する役割を果たしています。

『シャイニング』:恐怖と笑いの巨大雪迷路(テーマ曲も使用)

映画終盤、オオヤマネコのパウバートがジュディとニックを追うクライマックスシーンに、傑作ホラー映画『シャイニング』(1980)への大々的なオマージュが登場します。このシーンは、緊張感のあるサスペンス描写と、ディズニーアニメーションらしいユーモラスな要素が見事に融合しています。

  • シーン: 雪で覆われた巨大な生垣の迷路園。この場所は、追い詰められた主人公たちにとって、出口の見えない心理的な圧力をもたらします。

  • オマージュ内容: 迷路の景色は『シャイニング』の舞台、オーバールック・ホテルの敷地にある迷路園そっくりです。カメラワークも、キューブリック監督作品特有の静かで冷たい雰囲気を踏襲しています。さらに、パウバートが足を引きずりながら徘徊し、狂気に満ちた表情を見せる姿は、ジャック・ニコルソン演じる主人公ジャック・トランスそのものです。特に、迷路内でのパウバートの雄叫びには、ホラー映画の緊張感を高める演出が加えられています。

  • 秘話: 監督によると、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ屈指の『シャイニング』ファンであるアニメーターがこのシーンを担当することになったそうです。当初はテーマ曲「Dies Irae」の使用も検討されましたが、最終的にはシーンの雰囲気に合わせたアレンジ曲が使用され、ホラーテイストを保ちつつも家族向け映画として成立させています。

『レミーのおいしいレストラン』:ガラ会場のキッチンで再登場したネズミのシェフ

前作の『ズートピア』でもイースターエッグが話題になったピクサー作品のオマージュが、続編でも再び、しかも重要な場所で登場しました。

  • シーン: ズートネリアのガラパーティーの裏にある、大勢のライオンシェフたちが働く慌ただしいキッチン。ここでは、ライオンなどの大型肉食獣が、ネズミのような小型の動物をどう見ているかという、ズートピア社会の階層が間接的に描かれます。

  • オマージュ内容: 監督が音響効果まで含めて詳細に説明したのが、ネズミのレミーの登場です。ライオンシェフの帽子の中から、ちょこんと顔を出すネズミのコックの姿は、『レミーのおいしいレストラン』の象徴的なシーンそのものです。このネズミは、料理の指導を試みているようにも見え、どんな動物でも才能を発揮できるというズートピアの理想を皮肉っている側面も持ちます。

  • 秘話: このネズミのコックは、口コミ情報にもあった「コックのネズミ(レミー)」と一致します。このシーンがキッチンに配置されたのは、レミーが持つ「常識を覆す才能」というテーマが、ズートピア2の「歴史は書き換えられる」という根幹テーマと通じるためだ、と制作陣は語っています。

『塔の上のラプンツェル』:ニックが振るう「あの音」のフライパン攻撃

ファンからの質問にもあった『ラプンツェル』のオマージュは、視覚だけでなく聴覚にも訴えかける、非常に凝った演出です。

  • シーン: ニックがヘビのゲイリーを助けるために、オオヤマネコのガリー(ゲイリーとは別のキャラクター)をフライパンで攻撃する場面。ニックが持つフライパンは、ラプンツェルのように「武器」として使用されます。

  • オマージュ内容: この時のフライパンの衝突音は、『塔の上のラプンツェル』でラプンツェルがフリン・ライダーを気絶させる際などに使われたものと全く同じ音響効果が使用されています。ラプンツェルのフライパンは強力な武器として知られており、ニックがそれを受け継いだことは、彼がジュディの保護者的な役割を担うことのコミカルな表現とも言えます。

  • 口コミとの関連: 口コミで言及されていた「ゲイリーをフライパンで殴る」シーンと一致しており、音響効果まで再現されているのは制作陣のこだわりです。この音響デザイナーは、ディズニーの過去作品の音をライブラリから探してくる作業に最も時間を費やしたとインタビューで語っています。

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ファンが特に知りたい!ご質問のオマージュを徹底解説

あなたが特に気になっていたオマージュについて、具体的なシーンや、なぜそれがオマージュなのかを詳しく解説します。これらの作品は、ズートピアの根底にある「大人になること」「隠された歴史」といったテーマと密接に関わっています。

『ピーター・パン』:マーシュマーケットに隠された「フック船長」の看板

ご質問にあった『ピーター・パン』のオマージュは、水辺の動物たちが暮らす「マーシュマーケット」で見つけることができます。これは、単なる看板以上の意味を持ちます。

  • シーン: ジュディとニックが、陰謀論ポッドキャスト配信者であるビーバーのニブルズに連れられて訪れるマーシュマーケット。この場所は、ズートピアの主流社会から隔離された、少し薄暗く湿った環境です。

  • オマージュ内容: 市場の中にある店舗の看板に「Hook’s Bait & Tackle」という文字が確認できます。「Bait & Tackle」は釣具店を意味し、フック船長が海賊であること、そしてワニ(チクタクワニ)に片手を食べられた設定を考えると、非常に皮肉の効いたジョークです。フック船長が「大人になりたくない」というテーマを持つ『ピーター・パン』のヴィランであることから、ズートピアの「古い歴史(過去の権力構造)」に抗う本作のテーマとも重なります。

『アナと雪の女王』:毒に侵されたジュディの姿と、ニブルズの「ノックリズム」

『アナと雪の女王』からは、シリアスな演出とコミカルな小ネタの2種類のオマージュが確認されており、ジュディとニックの関係性の変化を象徴しています。

  • 毒に侵されたジュディ: 毒にやられ、身体が冷えていくジュディの演出は、『アナと雪の女王』でアナが凍りつきそうになるシーンの構図や色使いに似ています。特に肌の色が青白くなる表現や、身体を震わせる仕草は、アナがエルサの魔法によって心を凍らされた際の描写を強く意識したものです。このシーンは、ジュディが「犠牲」を払うことの重さを視覚的に伝えています。

  • ニブルズのノックリズム: ファン発見レベルですが、ニブルズがジュディやニックの元を訪れる際のドアをノックするリズムが、『アナと雪の女王』でアナが歌う「Do You Want to Build a Snowman?」のノックのリズム(トントン・トントントン)と同じであるという説があります。このコミカルなリズムは、緊迫した展開の合間にユーモアを差し込む役割を果たしています。

『わんわん物語』:ジュディとニックを彩る名曲「ベッラ・ノッテ」

『わんわん物語』のオマージュは、単なるBGMの使用ではなく、ジュディとニックの関係性の「成熟」を表現しています。

  • シーン: ジュディとニックが、任務を通じて互いの誤解を解き、パートナーとしての絆を再確認するロマンチックな場面。特に夜のシーンで、2人が過去のわだかまりを乗り越え、真の友情(あるいはそれ以上の感情)を育む様子が描かれます。

  • オマージュ内容: BGMとして流れるのが、『わんわん物語』で有名な楽曲「ベッラ・ノッテ(Bella Notte)」です。この曲は、レディとトランプがスパゲッティを分け合う、ディズニー史上最もロマンチックなシーンに使用されました。監督は、この曲が2人の「違いを乗り越える関係」を象徴しており、種族を超えた愛と信頼を築くジュディとニックに最適だと述べています。

  • 詳細解説: 『わんわん物語』は異なる階級(飼い犬と野良犬)の動物が結ばれる物語であり、ジュディ(獲物)とニック(捕食者)という種族を超えたカップリングを描く『ズートピア』のテーマと深く共鳴しています。この選曲は、制作陣が2人を真の「バディ」としてだけでなく、ロマンチックな文脈で捉えている可能性を示唆しています。

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重厚なテーマを彩る「名作映画・ドラマ」へのオマージュ

ディズニー作品以外にも、洋画の傑作へのオマージュが、本作の重いテーマを際立たせる役割を果たしています。これらの作品は、シリアスなサスペンスや、社会的な風刺を強調するために利用されています。

『羊たちの沈黙』:ベルウェザーの監獄訪問シーン

前作のヴィラン、ベルウェザーが登場する監獄のシーンは、あの有名サスペンス映画のオマージュです。

  • シーン: ニックがベルウェザーの元を訪れ、情報収集を行う監獄の面会室。ベルウェザーはガラス越しにニックに対し、挑発的な言葉を投げかけます。彼女が囚人服を着ているにもかかわらず、その知性と悪意は衰えていません。

  • オマージュ内容: この構図や雰囲気は、ハンニバル・レクター博士とFBI訓練生クラリスが面会する『羊たちの沈黙』の象徴的なシーンを彷彿とさせます。特に、ガラス越しでの言葉の応酬、相手の心理を読み解こうとする緊張感、そしてベルウェザーの「獲物」を見つめるような視線は、レクター博士の不気味さをオマージュしています。監督は当初、このオマージュシーンを4分間もの長尺で検討していたことを明かしており、このサスペンス要素が物語の重要な転換点であることを示しています。

『シュガー・ラッシュ』:悪役の集会を彷彿とさせる「パートナーシップ・セラピー」

ジュディとニックがボゴ署長から命じられたカウンセリングのシーンにも、ディズニーのメタ的な視点が加わっています。

  • シーン: ジュディとニックが、夫婦やパートナー向けのセラピーに参加する場面。2人の関係がこじれていることを示唆する、コミカルながらも重要なシーンです。

  • オマージュ内容: 参加者たちが円になって座り、互いの不満を語り合う様子は、ディズニー作品『シュガー・ラッシュ』でヴィランたちが集まってミーティングをする「悪役の集い(ヴィランズ・アノニマス)」に似ています。この共通点は、ジュディとニックの「バディ関係の危機」を、まるで「映画の悪役」のように周囲から見られているという、メタ的な皮肉を込めた演出です。このシーンは、「パートナーシップ・セラピー」として口コミでも言及されていました。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』:まさかのアライグマのコックネタ

アカデミー賞を席巻したあのマルチバース作品からも、まさかのオマージュが確認されています。これは、ピクサー作品のレミーへのオマージュと並んで、制作陣の幅広い趣味を示しています。

  • シーン: ネズミのレミーの登場シーン付近のキッチン。レミーがコックの帽子から顔を出す瞬間から、カメラが別の場所へと移動します。

  • オマージュ内容: 別の場所に登場するコックがアライグマであるという設定が、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で話題となった「ラタトゥイユ」をオマージュしたサブプロット、「ラタトゥイユ・アライグマ」への言及であると指摘されています。このアライグマのコックは、手が複数あるように見える描写や、キッチンの隅でこっそり料理をしている様子など、意図的に『エブエブ』のユーモアを踏襲している節が見られます。

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隅々まで探せ!動物たちに込められた「ディズニー作品」のイースターエッグ

ジュディとニックが冒険するズートピアの世界には、彼らの過去作への敬意を示す小ネタが満載です。

『リトル・マーメイド』&『ファインディング・ニモ』:水辺のエリアに登場する看板たち

水辺の動物たちが集まるマーシュマーケット周辺には、海洋系ディズニー・ピクサー作品のオマージュが集中しています。

  • 『リトル・マーメイド』: マーシュマーケットの店舗の中に「Ariel’s Grotto」という看板が確認されており、これは主人公アリエルが宝物を集めていた洞窟の名前です。さらに、このエリアの魚型ネオンサインは、フランダーの形を模しているというファンからの指摘もあります。

  • 『ファインディング・ニモ』: 「Fish are food」(サカナは食料)という、映画の教訓を皮肉ったような看板が登場します。これは、ニモの父親マーリンが持つ「魚は友達ではない」というトラウマを茶化すような表現です。また、ジュディとニックが水中チューブを移動するシーンは、クラッシュのウミガメ水流シーンを彷彿とさせ、特にチューブ内での無重力感の描写が類似しています。

『美女と野獣』:監督公言の黄色のドレスとガストンをオマージュした落下シーン

特に『美女と野獣』へのオマージュは、監督が言及している重要な要素が含まれています。

  • 黄色のドレス: 監督は、ガゼルのライブパフォーマンスの衣装として、黄色のドレスのアイデアが『美女と野獣』のベルのドレスを意識したものであると公言しています。ガゼルの衣装は、ベルのドレスが持つ優雅さと、ポップスターとしての華やかさを融合させたデザインになっています。

  • ガストン落下: 終盤、パウバートが崖から落ちるシーンの描写や構図が、ヴィランのガストンが落下するシーンと酷似しています。パウバートが持つ「権威や強さへの固執」というヴィランの動機も、ガストンが持つマッチョな自己愛と共通しており、悪役が自滅する際の典型的な演出としてオマージュされています。

『ライオン・キング』:虫を食べるシーンとピューバートの悲しい運命

ライオン・キングのオマージュは、シーンの演出だけでなく、キャラクターの末路にも反映されています。

  • 虫食い: 誰かが「虫を食べる」シーンは、シンバとティモン、プンバァが『ハクナ・マタタ』を歌う場面を彷彿とさせます。このシーンは、野生と文明の狭間にあるズートピアの動物たちの食文化をコミカルに描くため挿入されました。

  • ピューバートのセリフ: クライマックスでパウバートが「家族のため」と言いながら自滅していくセリフや演出は、『ライオン・キング2』に登場するスカーの息子ヌカの末路をオマージュしているという口コミでの指摘があります。ヌカもまた、家族の期待に応えようとして命を落とす悲劇的なキャラクターであり、パウバートの背景にある「歴史に翻弄された個人の悲劇」という側面を強調しています。

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物語の背景・演出に隠されたその他のオマージュ

一瞬の背景や、全体の構図など、細かい部分にまでオマージュが散りばめられています。これらは、細部に宿る制作陣の遊び心を示しています。

舞台設定系(『アラジン』のツンドラ・デザートや『ベイマックス』の廃工場)

  • 『アラジン』: ズートピアには「ツンドラ・タウン」と対をなす「サハラ・スクエア(デザート)」がありますが、この寒冷地と砂漠が隣接する設定が『アラジン』の世界観(アグラバー周辺の地理)を連想させます。この地理的な不自然さこそが、ズートピアが「人工的な都市」であることを暗示しています。

  • 『ベイマックス』: ジュディたちが特許証を探すためにウェザーウォール内部に入るシーンは、その廃工場のような雰囲気が『ベイマックス』の終盤に登場する廃墟の工場に似ています。特に、複雑なパイプや機械が絡み合う描写は、ヒロとベイマックスが戦う舞台の無機質さを再現しています。

キャラクター・小道具系(『カーズ』の車突入、『ビアンカの大冒険』の沼地の船)

  • 『カーズ』: 銅像の上に車が突っ込むというコミカルなシーンは、ピクサー映画『カーズ』を思わせる演出です。ズートピアには車輪がないにも関わらず「車」をモチーフにした乗り物が登場することが、このオマージュの面白さを引き立てています。

  • 『ビアンカの大冒険』: 沼地に沈む巨大な船は、『ビアンカの大冒険』に登場するマダム・メデューサの船がモチーフではないかと推測されています。この船は、隠された宝を探す物語の舞台であり、本作の「隠された歴史」というテーマと符合しています。

  • 『ミラベルと魔法だらけの家』: リンクスリー家の家系図の描写が、『ミラベルと魔法だらけの家』の壁画風の家系図に似ているという指摘があります。これは、家族の歴史や血筋が、個人の運命を左右するというテーマを共有しているためでしょう。

演出・構図系(『ラマになった王様』の崖吊りシーン、『ノートルダムの鐘』の潜入)

  • 『ラマになった王様』: ニックが崖に吊るされる場面で、カメラがグッと引きになる構図が、『ラマになった王様』のコミカルな崖吊りシーンと似ています。このシーンは、ニックのコミカルなリアクションを強調し、緊張感を和らげる効果をもたらしています。

  • 『ノートルダムの鐘』: ガゼルの楽屋テントに潜入するシーンは、『ノートルダムの鐘』のエスメラルダが隠れていた鐘楼を思わせる設定です。高所からの潜入、秘密の場所という設定が、中世ヨーロッパ的な雰囲気を醸し出しています。

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まとめ:なぜ『ズートピア2』にはこれほど多くのオマージュが隠されているのか

『ズートピア2』にこれほど多くのオマージュが隠されているのは、単にファンを楽しませるためだけではありません。それは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが培ってきた「物語の遺産」に対する敬意と、複雑な現代社会のテーマを包み込むための「表現技法」なのです。

本作は、植民地主義歴史修正主義といった、ディズニーアニメーションでは異例なほど重いテーマを扱っています。これらの重いテーマと、ジュディとニックのシリアスなバディ解散危機を、過去の作品のユーモラスな要素心温まる演出をオマージュとして散りばめることで、幅広い観客が楽しめるエンターテインメントとして昇華させています。

過去作へのオマージュは、観客に安心感を与えつつ、テーマの重さを打ち消すための「砂糖衣」の役割を果たしていると言えるでしょう。あなたが気づいた『レミー』や『ラプンツェル』の小ネタは、制作陣から私たちファンへの愛と遊び心。ぜひ劇場で、隠されたオマージュを探しながら、何度でも『ズートピア2』の世界を楽しんでください!

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